non non blue,love love my Honey!




「エド。エード。・・ほら、こっち来いよ」
「・・は、はい・・」
小声で応えて近づいていくと、甘くて逞しいジャンの腕に抱きこまれちゃう。
「きゃうっ・・!」
「───ほら、捕まえた」
囁かれ、膝の腕に座らされてしまって。・・恥ずかしさに、顔も上げられない・・。
「・・どうした。緊張してるのか?」
「う、うん・・。あ、あのね、ジャン・・。こ、今夜って、今夜って、その・・」
小声で囁いたら、左手を取られ、そのまま甲に・・キスされちゃって。ぴくんと身体が跳ねた。
「ああ、・・所謂、俺とお前の・・初夜だな?」
「はうぅ・・」

───え、えっちなことは、もう・・入籍前から数え切れないほどしてきたけれど。
結婚して初めての夜・・と、思うと。羞恥で・・身体が火照ってしまうの・・。

「な。それじゃベッド・・行こうぜ?」
「あ、あの、あの・・。えと、オレ、その・・・・」
俯き、オレは・・目をぎゅっと閉じた。
もうこのまま・・いつもみたいに、きっと・・ジャンの手で蕩けさせられてしまうんだぁ・・。
そんな考えがぐるぐる回って。


───その時微かにジャンがついた溜息に、オレは気付くことが出来なくて。


ゆっくりと、ベッドにオレは横たえられた。もう・・恥ずかしくって、だめ・・。
どきどき、破れそうな心臓を感じながら、オレは震えながらその時を待った。
・・でも、なかなかジャンの手が伸びてこなくって。
あれ?・・オレはそっと、目を開こうとした。





───その時。

「おーい、ハボ、エドー。いるだろ?」
「ブレダ少尉ー。やっぱまずいんじゃないんですかぁー?ぼ、僕、犬に噛まれて死ぬのはイヤですぅー」
「フュリー曹長。それを言うなら馬に蹴られて死ぬのは嫌だの間違いだろう?」
「・・少し静かにしなさい、あなた達。もう夜も遅いのよ?」
賑やかな玄関先のノックに、オレはぱちっと目を開ける。
眼の前に、唇を重ねる寸前だったらしいジャンが、やっぱり少しびっくりしたように固まってた。
「あ・・あのあの、ジャン・・お客様・・みたい・・」
「・・ああ。何だってんだ、あいつら・・」
舌打ちしてオレの上から離れたジャンの後ろについて、オレはそろそろと玄関へと向かった。







突然押しかけてきた司令部の皆は、あっという間にオレたちのアパートに押し入ってきた。
そしてそのまま、狭いリビングのフロアに車座になってさっさと宴会が始まってしまう。
既にいい気分に酔って訪れたらしい司令部の皆に、オレは一生懸命動いてお酒やおつまみの支度をする。
・・だって、旦那様の大事な同僚の皆だし。こうするのって───つ、妻の努めでしょ?
ぶすくれてビールをがんがん飲んでるジャンのことだけが・・ちょっと、気になったけれど。

「・・大体、お前ら何時までいる気だよ?」
・・ほ、ほら・・。ジャンってば、絡み出してる・・。
「何だよ。俺らが邪魔だってのか、ハボー」
「ああ邪魔だ邪魔だー。・・ったく、今日はオレとエドのー」
「じゃ、じゃん・・・っ・・!」
ま、まさか恥ずかしいこと、言わないよね?ホークアイ中尉の横で正座していたオレは、焦ってジャンを見上げた。
目がちょっと据わってるジャンが、ブレダ少尉の首根っこを押さえ込んだ。ああ、ビール零れちゃうってば・・!

「・・今日はなぁ、俺とエドのー、所謂ぅ・・ショヤって奴なんだぞぉー。しょ・や!初夜だっつーの!」

・・・・ばか。

オレは情けなくって突っ伏して、ホークアイ中尉の膝に泣きついた。
既に大量のビール缶を眼の前に転がしてるホークアイ中尉は、普段とまるで変わることなく淡々としている。
静かに、中尉の澄んだ瞳がオレを見つめた。

「・・あなたも、随分手のかかる人と結婚してしまったのかもしれないわね。───このまま、結婚して大丈夫?」
「え・・?」

分からなくて首を傾げると、中尉がそっと溜息をついた。

「あんな、人前で憚られるようなことを平気で口にしてしまうところとか。
───あなた、あんな・・言葉は悪いけど、慎みのない人と結婚して、幸せになれるのかしら?愛していける?」




・・頭が、真っ白になった。





オレは、もう何も考えられずに立ち上がった。震えながら、必死に叫ぶ。


「そ、そんなことない・・・・!
ジャンは、せっ・・世界で一番カッコよくて、素敵で・・。
───そ、そりゃちょっと・・っていうか、もの凄ぉく・・えっち、だけど・・。
で、でもオレ・・ジャンのえっち・・だいすき、なんだもん!
オレだってえっちされて・・・・しあわせ、なんだから・・・・!」




最後は涙声で叫んだ途端、それまでの馬鹿騒ぎがぴたりと止んだ。




「・・エド。やっと言ってくれたな?」
「え・・?」

オレは展開についていけず、焦ってジャンを見上げた。ジャンが笑ってオレをきゅうっと抱きしめる。

「え?ええ?えええ?」

混乱真っ只中のオレの視界の片隅で、泥酔してた筈のブレダ少尉がやれやれと首を回しながら立ち上がった。

「はー。手のかかる馬鹿夫婦だぜ。・・それじゃあな、ハボ。今夜シすぎて明日遅刻すんなよ?」
「おー。悪いな、みんな」
「いえいえ。友遠方より来るありと、昔から言われるとおり・・」
「ファルマン准尉ー。何だか全然分かりませんー」
「フュリー曹長、貴方ちょっと飲みすぎではなくって?───さ、行きましょ」
「ちゅ、中尉・・?」

焦って、抱きしめられたままオレが中尉を呼べば、ホークアイ中尉が振り返って優しくオレに頷きかけてきた。


「・・エドワードくん。今の素直な気持ち、ちゃんと旦那様に言ってあげてね?
───だいぶ、不安になっているみたいだから。貴方の大切な旦那様は」
「え?ええ?・・・・なに・・?」


───そして。ぱったんと、来た時同様にあっというまに、皆がいなくなっちゃった・・。


「エド。・・分かった?」
「・・分かんない・・」


優しく囁かれ、オレがおどおどと呟けば、苦笑してるジャンがオレの頬っぺたを優しく撫でた。


「ほら。───お前、結婚が近づいてきたら、段々・・エッチ、恥ずかしがるようになってきたから。
マリッジ・ブルーっつーの?・・最近エッチはいつも、俺が割と無理に誘ってる感じだったから。
ちっと俺も不安になっちまって。───お前の本音、聞きたかったんだ。ごめんな」
「じゃ、じゃあ・・さっきのって・・・・」
「皆もちょっと心配してくれてさ。
・・つーか、ホークアイ中尉なんて『これで本当に嫌がるようだったら、結婚は白紙に戻しては?』なんて言ってたんだぜ。
マジ、ビビりまくるっての」

固まってるオレを抱きしめ、ジャンが甘く笑った。そっと、オレのおでこにキスしてくれる。

「な、エド。・・・・お前、俺のエッチ、キライじゃないんだよな?」
「・・・・ばか・・!あんなお芝居しなくたって、オレ、オレ・・」

涙目で縋りついたら、ジャンが優しく笑ってキスしてくれる。唇の甘さに、目が回りそう・・。

「───ああ。俺にもわかって来たよ。要するにお前って奴は、スペシャル級に究極の恥ずかしがり屋さん。・・だろ?」
「はうう・・・・」




もう・・・・赤面・・・・。






全身真っ赤に染まったオレを抱きしめ、真面目な顔になったジャンが、そっと大切に囁いた。

「な。・・俺はお前が好き。だから、お前とのエッチも・・すげぇ好き。───なあ、お前は?」

涙腺が一気に緩んでいくのを感じながら、オレは夢中でジャンの首に縋りついた。
ぎゅうっと、堪らない想いと一緒に両手を回す。




「お・・オレだって、・・ジャンが、だいすき・・!
───すき、すきなの・・。だから、じゃんの・・えっちも・・・・だいすきぃ・・・・!」
「エド・・・・愛してる・・」





───こんな風にして、オレたちの・・・・初夜は、無事に、甘ぁく訪れて。
そしてこの日から、オレたちの・・うんと恥ずかしくって・・幸せな夫婦生活が始まったの・・。



「夫婦の営みってヤツがな。な?俺の奥さん?」
「ば、ばか・・・・!」






・・恥ずかしいけれど、やっぱり・・だいすき。
ね、オレの───大事な、あなた。





+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
管理人のコメントコーナー


1000HIT&二ヶ月突破のお祝いに青子さんからいただいてしまいましたvv
リクエストまで受けていただいてしまって…!!
感謝感謝でございますvvvv
うきゃぁ!!!って叫んだ(壊れた)メールを感想でお送りしました。
ご許可をいただきましたので、ここに掲載しちゃいますv
ラブラブなハボエド子にはまった人はぜひぜひ青子さんのサイトまでv
(リンクページに行っちゃってくださいv)