気がついたら


気がついたら


もう、どうしようもない




囚われてしまえ







きれいなきれいな空色の瞳

でも、あの時見た瞳は

藍色の、すべてを吸い込まれる瞳



いつもの報告の後、アルはフュリー曹長となにやらどっかに行ったので
俺はとりあえず司令室で数人と話していた
それがこのごろのいつものことになっている



そんな会話の中でふいにハボック少尉の瞳に視線を向けたとたん一時停止してしまった
そのことにはハボック少尉に言われるまで気づかなかったけど

「たいしょー」
「ん?」
「どうかしたのか?」
「…別に」
「なんだよ、ジーっとみてくるからなんかあるのかと思っただろ」

いつもの飄々とした表情のままのハボック少尉
俺は、その行為の意味を自然と隠すように話を変えた

「ハボック少尉ってさ、きれいな青色だよな、眼」
「…きれいか?」
「うん、空みたい。でもさ、こないだは空じゃなかった」
「………こないだ?」

しばらくの間のあと、俺の言ったこないだの意味がわかったらしく
バツの悪そうな顔になってる、少尉
そんなにいやなことなのかな?と思ってしまった


「…少尉?」

ハボック少尉はすごく複雑そうな表情のままだ。
意味がわかったらしいブレダ少尉が楽しげな表情つきで俺に向いた

「あぁ…そういうことな。こいつ感じ変わるだろ」
「るせぇな…」
「うん、眼が違う気がした。色、変わってたもん、絶対」
「……すげぇな、お前」

ブレダ少尉が、俺の言った言葉に感嘆の声を洩らした
ますますばつの悪そうな表情になる少尉

「…え?」
「俺、気づくのに結構かかったんだぞ」
「…そうなんだ?」
「あぁ、やっぱお前すごいな」


そのことが、俺の気持ちと少尉の気持ちに関する
深い意味を持つことがわかってなかった

だってまだ

俺の中に

好き

って言う言葉はなかったから


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アルフォンスが戻ってきて、エドは司令室から去っていったあと
それぞれの執務机についたところで、ブレダがこっそりと声をかけてきた

「…あそこまで気づかれてたことに関する感想は?」
「お前な」

ブレダの口調は完璧に楽しんでいる雰囲気を含んでいる

「エドワードはすげぇな、俺でもきづかねぇとこまできづいてた」
「無自覚少年に余計なこと吹き込むなよ」
「…それは俺よりも、あの中にいる人に言うべきじゃねぇのか」

示された先は執務室。
…そりゃそうだ。




頼むから、早く気づいてくれよ

お前が言うきれいな俺の瞳よりも

きれいなはずの金の瞳に

俺はとっくに囚われてしまってるんだからさ



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管理人の言い訳コーナー

えーっとハボ→エドです。
無自覚確信犯エドと、報われないハボックさん。
状況的には、エドが前回一度任務に参加したとき
一緒にいたのがハボックだったんですね
そのときのハボックの戦闘モードに捕われたエドの心です