偶然という名の必然
ひときわ目立つもの。
そういうものはどこにでもいるわけで。
あいつもその一人だった
ジャン・ハボック
俺の同期で腐れ縁の男
そして、現在の俺の、親友で…恋人である。
俺とあいつの出会いは、士官学校だった。
でも、あいつの本当の姿
飄々としたあいつでなくあいつのこの姿
それを見たのは、この時が初めてだった
「…ハボック」
「あー……ブレダ?」
「……お前、イカれたか?」
「…まさか………黙っとけよ」
こんなこと誰が洩らすか。
今、俺の目の前には男が3人倒れている
そしてこの男は、明らかに襲われました、という格好で
それでも無事な姿でたっているのだ
これなら、俺でなくたって何が起こったか位はわかるだろう。
「……お前は今のうちに部屋戻っとけ、その間に後始末しといてやる」
「…ブレダ君優しい」
「気持ちわりぃからそれ止めろ、さっさと戻れ」
「へーへー、じゃあよろしく」
その場から去ったのを確認してから俺は一つ大きなため息を吐いた。
後始末、といった理由はこいつらにまだ意識があったのだ
もちろん、うめいてはいる
「懲りましたか、先輩方」
「………」
「俺はあいつと違って武術はあんまりなんで…
まぁ、次はないってことをお忘れなく、先輩方」
「…ぐ…」
俺の声が完璧に低さを持っていること
そして、それは事実。
俺が知っている限り、ハボックが2回目を認めることは、ない。
「あいつも次は、手加減しませんよ
先輩だろうが誰だろうが2度目はないことくらいご存知でしょう
そして、俺も今度は参加します。それじゃあ」
俺は冷ややかな目でそう言い放ち自分たちの部屋に戻った
途中でこっそりと適当に医薬品を拝借してから。
怪我なんかしてやしないだろうけど、一応だ
あいつはこういう目に死ぬほどあってきているのだ。
この時までも、ずっと。
そして、相手に二度目がないことも
それは同室だった俺が一番知っていること。
ただし、それはあくまであの時までは、噂としての形でしか、知らなかったけれど。
それに、いくら俺でも、まだこの時は今俺の中にある気持ちには気付いていなかった
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管理人の言い訳コーナー
ハボックさんは上司受けだけでなく、先輩受けも悪かったと思うので
リンチとかよく受けてた気がするんですよね
倍返しでしょうけどね、もちろん。
士官学校同期なのはデフォルトですけど、同室であって欲しいなーという
管理人のかすかな期待です。
ちなみにこれはブレさんの回想です