早く告げろ!と周りからかなりせかされてしまっている修兵。
とはいってもいきなりいっていいのかどうか悩んでいるわけである。


ちなみに、その周りの半分はとも知り合いなわけで。



「…なんでいわないんすか」
「うるせぇなぁ………踏ん切りがつかねぇんだよ」


結局一番の相談役になってしまっている恋次。


この数年の間に、彼女はどんどん『女の子』から『女性』へと変化していっていた。
もちろんそれも『恋』をしているからに他ならないのだが。


「そんなことばっかり言ってるんなら、全員で画策して二人きりにしますよ」
「……二人きりにならお互いのどっちかが任務か、休暇の時以外ならなってる。昼休みに」
「……それって……あれ以来もしかして一緒にメシ食ってるんすか」


恋次の声はあきれ返ってなにもいえない、という感じだ。
うるせぇうるせぇっ!とさらに騒がしくなった修兵にさらにあきれ返っていた恋次だったが
ここまで酔っ払ってしまっている修兵を見るのもこれが初めてだった。

「…言ってしまいてぇよ……でも、今が崩れるのが怖いんだ……」

そんな風に呟いた後、彼はそのまま眠りに落ちてしまった。
恋次は、彼を家に送り返した後、ある人に会いに行った。
なんとなく彼女に相談するのが一番だと、思ってしまったから。
部屋は、にメシ食わせてもらったりとかする時に意外といってるから知ってるわけで。
ノックすると、出迎えたのは、おれの目的の方の住人。

「はーい」
「よ」

手を上げて目の前の住人に挨拶すると、飛び上がらんばかりに驚く。


「あ、阿散井さん?!」
いねぇよな?」
「…は、はい。今日は…なんか友達のとこ泊まりに行くからーって」

そう、の同期で、乱菊さんの妹さんでもある、十番隊隊員のさんだ。

「ちょっと相談があるんだ」
「…と檜佐木副隊長のことですか」
「わかったか、やっぱり」
「…お酒の匂いがしますからね」

伊達にのダチやってねぇなー…勘のよろしいこと。
中に招き入れてもらったおれは、これからの話に少し花を咲かせた。


意外と楽しいものだ。


誰かの幸せを願うということは。


今までのそれは…ただ苦しいだけでしかなかったのに。

「結局檜佐木先輩にかかってるんだよなー…早く踏ん切りつけて欲しいもんだ」
「…いっそ荒療治でもするか、とか姉さんと坂内三席が言ってたけど…」
「坂内三席?」
「はい。なんかこの頃と仲いいんですよー。良く事情は知らないけど」
「…ほんとに荒療治じゃないか?それ。…坂内三席に対して嫉妬させるってことだろ」
「そういうことなんでしょうねー…。しかもはまた、そういうこと鈍感なんで」

二人そろってため息を付いた後、立ち上がる。
大体予想はついたから、今度上手くあわせるつもりなんだろう。

「…じゃあ、任せるか」
「ですねぇ…上手くいったらいいですねー」
「こじれねぇことを祈ってるよ」

さりげなく二人で本音を交わして自分の家へと帰った。
そしてこれからの彼の苦労を偲びながら、眠った。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
相談役の二人の会話。