やけに嬉々としてなにやら作っている約一名の少女。
どうやら何かいいことでもあったらしい。


ほかの二人もしっかり気付いているので、突っ込むタイミングをうかがっている
ふと振り返ってくる。満面の笑顔だ。


「…あ、そうだ、乱菊さん!」
「え、なぁに?」
「えーっと…檜佐木さんの好きなものとかわかる?」
「……はぁっ!?」」」


…檜佐木って…あの檜佐木修兵だよな。
なんでいきなりあいつの名前が出てくるんだ。


「またなんで修兵なの」
「んーとね、お礼?」
「お礼?」
「うん。怪我治してもらった」
「…怪我ーーー?!」」」

三人そろって大声で言ったもんだから、が思わず耳をふさいでいる。
いや、過保護だってのはよーーくわかってるんだが…。
こいつほど心配を掛けることが得意技な奴はいない。

狛村たちが最初十三隊にかかわらせて居なかった理由も良く頷ける。

「…だって、血が出てるのに気付かなかったんだもん」
「てめぇなぁ………」
らしいけど。で?大方檜佐木副隊長さんにぶつかって怪我に気付かれたんでしょ」
「あたりです。だからお礼したいんですよ。乱菊さん知りません?」
「…普通に作ればいいわよ、のご飯なら」
「そーですか…?」

それは確かにそうだろう。檜佐木も料理は十分にできるらしいが
の料理はまた別格ってものだ。天性の素質だな。

「そう思いますよね、隊長」
「……あぁ、十分だろう」

松本の奴、いきなり振りやがって…。
しかしの料理を初めて食べたときには、驚いたものだった。
いい先生がいるんだな、といったときには、笑顔で頷かれた
狛村と話す機会があったときに、大体の事情はわかったが。


の料理に舌鼓を打ち、時間も時間だというのが外の空気でわかった俺は
立ち上がりながら乱菊に視線を向けた。

「そろそろ帰るぞ」
「はぁい」
「お疲れ様、お姉ちゃん、日番谷隊長」
「あぁ」
「また明日ね」

松本を伴って二人の部屋を出て、ここのところ一緒にすごしているおれの家に向かう
途中、楽しげな笑みを浮かべている松本に気付き、おれも笑みを浮かべる
こいつのいいたいことがよくわかっていたからだ。

「こういうのなんていうんでしょうね…なんだか…変な感じです」
「…妹に恋人が出来た感覚、って奴じゃないのか?」
「……そうかも。まぁ、が檜佐木の好みなのは間違いないから。
もまだ無自覚だからちょーーーっとかかるかなー…」
「………ちょっとですんだらいいけどな」

かなり天然なの性格を思って、俺はすこしため息混じりに返した。


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恋愛発覚!
えとえと、とりあえず日乱風味をかもしだしてみたかったんだけど大失敗しています。
心配性のお兄ちゃんたちが多くて、主人公は大変です。