過去編2 =決意=
あたしの名前は狛村。
お父さん、もとい左陣さんは、先日七番隊の隊長さんになりました。
その前に、浮竹先生―十四郎兄さんや、京楽先生―春水兄さんや、喜助兄さんも隊長さんになりました。
喜助兄さんは十二番隊、十四郎兄さんは十三番隊、春水兄さんは八番隊だそうです。
今まで聞かせてもらったお話の中で、あたしは一つ決めたことがありました。
あたしも、お兄ちゃんたちの傍に行きたい。
この、今、ただ閉じ込めているだけの力を役立てたい。
「…霊術院に入学したいじゃと?!」
「うん。おじいちゃんに頼んでもいい?」
「……だめじゃ。、おぬしは…」
「…お願い、左陣さん」
夕食が終わって、先日から一緒に暮らしている美幸さんがお片づけをし始めたのを確認してから
左陣さんといつものお部屋にいってすぐ、あたしはこの話を持ちかけた。
「………だめじゃ」
「左陣さん?!」
「を危険な目にあわせるのはわしには耐えられん。…」
「…あたし、左陣さんと変わらないよ?ううん…左陣さんより強い。それでも…?」
「だからこそじゃ、…おぬしはわしより危険な場所に行かされる可能性もあるのじゃぞ?」
わかってる。
それでも…あたしは。
「話は終わりじゃ」
結局言い返すも与えてくれなかった左陣さんと2年もの間言い争い
やっと、おじいちゃんにその話を持ちかけることが出来たのであった。
「狛村を打ち破ってもまだ、わしというなのとりでがあるぞ、よ」
「…おじいちゃんも反対なのね」
「うむ。当たり前じゃ。」
うう、そんなさらりと…。
冷戦状態のまま結局10年が過ぎたところであたしは新たなる事実を知る。
今日やっとあたしの霊術院入学を認めてくれたおじいちゃん。
今年の試験を受けてあたしは、入学することになる。
草鹿として入学することも、おじいちゃんは認めてくれた。
「……の霊力はわしよりも強い。中央四十六室のことはしっておるな?」
「…このソウルソサエティの最高裁決機関でしょう?」
「そう。そして王族がおぬしの力を欲しておる」
「それはつまり…左陣さんと離れることになる、ってこと?」
「そうじゃ。どうする?よ。」
「絶対に嫌だ。あたしがこの力を使うのは…左陣さんやお兄ちゃんたち、この世界を守る時だけだよ」
「…そう来るじゃろうと思ったよ。だから儂は、王族と中央四十六室にある話を持ちかけた」
その言葉にあたしは顔を上げる。
じいちゃん、もしかして…その話が通ったから…認めてくれたの?
「零番隊の結成じゃ。」
「…零番隊?」
「そうじゃ。護廷十三隊の手には負えないが、かといって王族特務に出てきていただくには忍びない任務を果たす
この護廷十三隊の隊長格の霊力を持つものが今わかっておるだけで、8人おる。おぬし含めな」
「……あたしに、隊長になれ、ってこと?」
話の流れで見抜けた。
それを認めなければおそらくあたしは、王族特務に入ることとなる、と。
「そのとおりじゃ。…護廷十三隊入隊の際、草鹿をなのることも、狛村は認めたのだな?」
「認めてくれた。…じゃあ、あたしが改めてこの場で狛村をなのるのは…その結成の時だね」
「おぬしが霊術院にしっかり通い、友人を手にして、改めておぬしが自分の力を受け入れた時。それが零番隊の結成の時じゃ」
「わかった。…ありがとう、おじいちゃん」
お兄ちゃんたちには内緒にしてもらった。
年に一度、あたしの両親の命日にだけ、あたしはここに帰ってくる。
それが、一番大切な約束だから。
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零番隊結成の理由でした。
拍手ありがとうございました。